現在、ロンドン。
ルフトハンザの飛行機は定刻どおりにヒースローに到着したものの、到着から1時間近く経ってもバゲージ・クレームのベルトコンベアは動き出さんわ、地下鉄Circle Lineはしょっちゅう駅と駅との間で止まるわ、Bakerloo Lineでは「Edgware Road駅は一時的にクローズしており、通過致します。次の停車駅はMaryleborneです」などとアナウンスが流れて本当にEdgware Roadを通過してしまうわ、「嗚呼、ロンドン」と、しみじみとイギリスを実感しているわたくしです。
まあいいんです。ロンドンは、第二の故郷みたいなもんだし。(^_^;)
ここでは、食べ物やら何やらを買ったり、服を買ったり、映画を観たり、はたまた友達とお茶したりするのがメインだから。
ところで。今回の旅のハイライトは間違いなくクロアチアであった。
「アドリア海の真珠」と呼ばれ、世界遺産にも登録された旧市街を持つドゥブロブニク、イストリア半島の小さな街ロヴィニ。
どちらの街も、それはそれは絵のように美しく、数々の地震や内戦を経て、よくもまあこれだけの美しい街を復興・維持してきたものだと感心させられた。アドリア海はどこまでも碧く透明で、シーフードも大変美味しい。
が、こんなことを延々と語られたって面白くも何ともないだろうから、写真だけちょっと載せて、とりあえず「クロアチアは間違いなく、"worth visiting"ですよ」と言うにとどめ、クルージングの最終寄港地ベニスへと話は飛びます。
シェイクスピアの『ベニスの商人』は、大昔に読んだことがあると思うのだけれど、内容は全く記憶から抜け落ちている。が、シェイクスピアの文学はともかく、実際会ったベニスの商人たちは、極めて商魂逞しいことが実感された。
ベニスは、観光客の集まるハイシーズンと、そうでない時期の差が実にはっきりしている。
9月は正にハイシーズンで、前の月と比べるとホテルのルーム・レートは約2倍である。
「あれ、7月と8月はハイシーズンじゃないの?」と思う人もいるだろうが、7月や8月のベニスは莫迦みたいに暑く、四方を海に囲まれているせいで湿気も多い。地元民は皆、ホリデイでいなくなっている。だから、いわゆる夏休みの時期というのは、それほど人気がないらしい。
我々は、下船後はジューデッカ島のヒルトンに部屋を取っていたのだが、クルージング船はそのヒルトンのちょうど対岸の本島に停泊していた。
私も友人も、「良かった~。すごい近いね」と喜んでいたのだが、問題はそこまでの交通手段。
友人の持っていたガイドブックには、ウォータータクシーは距離ではなく時間で料金が加算され、初乗りは7ユーロくらいとあったように思う。が、我々(というか、船の乗客全員ですが)に提示された料金は60ユーロであった。
にゃにおう??
たかが百メートルかそこいら先の対岸に行くだけで、60ユーロだとう????
いいもん、ヒルトンのシャトルボートが無料で往復している筈。
…と言いたいところなのだが、下船直後は大きなスーツケースなど、荷物が多く、ヒルトンのシャトルボートが発着している場所までとてもたどり着けない。遠いし、橋をいくつも越えなければならない。(ベニスにはたくさん水路があって、そこをアーチ状の橋が繋いでいる。橋は全て、階段である)
しかも陸路なら、「じゃあいいです、歩きます」と、根性さえ出せばつっぱねることもできるが、目の前に横たわっているのは海で、しかも大型客船が行き来できるくらい深い。モーゼでもなければ、徒歩では渡れない。足元を見ているのである。
ちっ。
何とか50ユーロにまでは下げさせ、仕方なくウォータータクシーに乗る。
ちなみに同じ船に乗っていて、同じくヒルトンに部屋を取っていたイギリス人のご夫婦は、根性でヒルトンのシャトルボート発着所へ行ったのだが、何がどうなったのかボートに乗っているとき思いっきり水をかぶってずぶ濡れになってしまい、「それなのにホテルの職員は誰も助けてくれなかった」と大変ご立腹で、「全く、前回ベニスに来たときもそうだったけど、ここではどうもろくなことがない。もういい、とりあえず酒でも飲む!」と、チェックイン待ちの間、ロビーのラウンジで早速ビールを飲んでいた。(笑)
ベニスを発つ日は、またウォータータクシーを予約していた。
が、こちらは1時間近く掛かるのに、100ユーロ。何やねん、もう…。
空港近くの船着き場に無事降り立ち、友人に荷物を見ていてもらって、トロリーを取りに行って帰ってくると、知らんオッサンがしきりに彼女に話しかけている。
曰く、ミニバスで空港のターミナルまで20ユーロだという。
あのな、すぐそこの看板に、ターミナルまで徒歩7分て書いてあるだろうがよ。
徒歩7分の距離を20ユーロって、どこまでぼったくるねん。
呆れ返りつつも、「うーむ、商魂、逞しいねえ」と一方では感心。
もしかしたら、看板を見逃した旅行者が、「え、バスで行かなければならないくらいターミナルって遠いの?」と思わずだまされて乗っちゃうこともあるのかもしれない。
にしても、こんなぼったくりあきんど、堂々と営業させてていいのか?
まあいいのかな。イタリアだし。(特に理由はないですが)
ともかく、ベニスを訪ねるときはよく時期を選んで、場合によってはものすごーくお金が掛かるかもしれないので、覚悟して行ってきていただきたいものである。(^_^;)