心と体

About "Regression therapy"

「Regression therapy」という言葉に最初に行き当たったのは、Rolling Stone誌のアクセル・ローズのインタビュー記事だった。ガンズ・アンド・ローゼズがようやく2枚目のオリジナルアルバム『Use Your Illusion I&II』 の2枚をリリースして約1年後、1992年の話である。

デビュー当時からその発言や行動で物議をかもすことの多かったガンズ・アンド・ローゼズだったが、特にボーカリストのアクセル・ローズは、女性への虐待的な行為やホモセクシャルへの差別的発言などが問題となっていた。

そのインタビューを読むと、彼は心理療法家の下で治療を試みていたようである。
その治療の中、「Regression therapy」によって、受胎時にまで記憶を遡ったのだという。そして、そこで心の奥に押し込んで、意識の上では存在しないものとしていた自分の問題の原因を見出したのである。
アクセルの発言の一部を引用しよう。

“...what I found out in therapy is, my mother and him (*Axl’s biological father) weren’t getting along. And he kidnapped me, because someone wasn’t watching me. I remember a needle. I remember getting a shot. And I remember being sexually abused by this man and watching something horrible happen to my mother when she came to get me.
.................
I got a lot of violent, abusive thought toward women out of watching my mom with this man. I was two years old, impressionable, and saw this. I figured that’s how you treat a woman.
................
Homophobic? I think I’ve got a problem, if my dad fucked me in the ass when I was two.”

この記事を読んだとき、私はまだ高校生だった。本などで、子供への性的虐待についてまるっきり知らなかったわけではなかったけれど、わずか二歳で、実父からこのような性的虐待を受けたという告白が有名ミュージシャンから出たというのは、かなり生々しく衝撃的だった。

それから約20年。ふとしたお喋りから、「退行催眠」について聞くことがあった。
もしやこれは「Regression therapy」のこと?
「そうか、日本でもそういう催眠を用いて年齢退行していくという療法を行う心理療法家がいるのだなあ」と思い、「そういえば日本の今の心理療法ってどんな感じなんだろう?」と、ちょっとぐぐってみることに。

ところが。これが、随分私の考えていたことと違っていて、驚くこととなる。

Googleで「退行催眠」と入れてみると、ばばばっとヒットしたのは、「前世退行催眠」「前世療法」というものばかりだった。

前世??あのう、私は心理学とか心理療法のことについて調べたいのであって、オカルトとかニューエイジとか、そういうのは要らんのだけど…sweat02 

とはいうものの、好奇心に駆られていくつかのサイトを見てみると、要するに「催眠で年齢を退行していって、そのまま前世にまで戻る」ということのようである。
で、その「前世療法」とか「前世退行催眠療法」とか、そういうのをやっている方々の肩書きは、精神科医や臨床心理士ではなく、「ヒプノセラピスト(=Hypnotherapist?催眠療法士?)」となっていた。そんな肩書きというか資格があったんでっか??

うーむ。前世?
てゆーか、いつの間に「Regression therapy」って、前世を見るもんになっちゃったんだ?私は催眠というのは、医師や臨床心理士が治療を行う際、必要に応じて一種のツールとして行うものだと思っていたのだが、違ったのだろうか。(^_^;)

調べてみると、退行催眠と前世研究というのは、カナダの生化学者であり精神医学の教授であるイアン・スティーブンソン氏(Ian Stevenson, M.D. 1918-2007)による著作『前世を記憶する子供たち』が有名であるらしい。スティーブンソン氏は30年以上に渡って世界中を回り、子供たちの語る3000以上の過去世を記録している。
また、アメリカの精神科医ブライアン・L・ワイス氏(Brian L. Weiss, M.D)の著作『前世療法』がベストセラーとなり、これが前世退行催眠というものを広く一般に知らしめることとなったようだ。

但し、晩年イアン・スティーブンソン氏は、University of Virginia, Health Systemのサイトに、“Concerns about Hypnotic Regression”という退行催眠に対する危惧と警告の記事を発表している。。(http://www.healthsystem.virginia.edu/internet/personalitystudies/regression.cfm

この記事の内容によると、「催眠下の状態というのは、夢を見ている状態とほぼ同じで、従って、催眠下で語られた事柄は、基本的にその人の潜在意識によるフィクション或いは想像の産物である。」という。

しかも、催眠中に見たことが鮮やかでリアルであるとか、内容の整合性があるとか、歴史的事実や詳細に及んでいるとかいうのは、本当の過去の記憶か想像の産物かということを区別する根拠にならないのだそうである。
相模女子大学の石原勇一氏は、それを次のように説明している。

「多くの人が前世体験を事実と考えるのは、イメージがとても鮮明で強烈な印象を与え、イメージが自律的に展開することがその理由である。イメージの鮮明さについては、ロフタスの実験で実証されたように、客観的記憶よりも偽記憶の方がむしろ鮮明になるのだから、当然客観性の根拠にはならない。催眠療法やイメージ療法を実施すればわかることであるが、深いリラクセーション状態に入れば、客観記憶であろうと想像であろうと、非常に鮮明で明瞭なイメージを見ることができるのである。そしてそのような体験は、極度に集中かつ弛緩した状態であるために、現実場面以上にリアリティがあり、強烈な体験になる。しばしば催眠からさめた後に、クライエントは目を輝かせて前世体験を語ってくれる。イメージの鮮明さや体験の強烈さは、臨床的効果にはつながるものの、客観性の根拠ではない。大きな夢を見たときに、それが強烈な印象と情動的体験をともなったからといって、その夢が客観的な出来事だと考える人はいないのと同様である。」
http://www.sagami-wu.ac.jp/ishikawa/PLTexamination.pdf

このサイト(http://www13.plala.or.jp/socialanimal/index.html)によると、脳というのはその性質として、うまく処理できないことがあっても、何とかして無理やり何らかの結果を出力して落ち着こうとするのだそうだ。このときエラーが起き、似た記憶や無関係な記憶が結びつくこともある。そしてこれがデジャヴや前世の記憶の正体だと考えられている。「勘違い」というのもこの作用のせいであるらしい。
だから、例えば催眠下で「原因となったところまで遡って下さい」と言われて、もしその記憶が見つからなければ、脳が潜在意識やら何やら、あちこちから情報を引っ張り出して、何とか指示に応えるべくフィクションを作り上げてしまうのだそうだ。

実際、1990年代アメリカで、催眠によって、両親から性的虐待を受けたということを「思い出した」患者が次々と両親を訴えたが、調査の結果、殆どのケースでそのような事実がなかったということが分かり、大きな社会問題となったことがあったという。
とゆーことは、アクセル・ローズが「思い出した」記憶というのも、実は本当の過去の事実かどうかは分からんというわけか。

あらま~。そんでは「Regression therapy」を受けても、トラウマとなった出来事がちゃんと思いだされるとは限らんわけだ。せーこちゃん、ショック☆
それに、怪しみつつも、「前世が見えるのか~、それは面白い」なんて、ちょっとばかし頭の片隅で思ってたのに。

まあ前世とか輪廻転生があるのかないのか分からないけど、あるにしたってそんな簡単に見えちゃうわけ、ないよな~。coldsweats01

|

生理痛について

そろそろ暑くなってきた。そして、暑い時期の生理というのは結構辛い。
暑い中での生理用品は鬱陶しいし、全身汗をかいているのに、一方でお腹は冷えるsweat02

生理に伴う症状というのは、本当に人それぞれである。
周期も期間も人によって違うし、生理痛のひどい人もいれば、全然ない人もいる。
生理痛も、お腹が痛い、頭痛がする、腹痛・頭痛の両方、お腹が重い、ぼーっとして注意散漫となる、眠い、苛々する等、症状は様々。

生理のメカニズムの説明として、
「排卵後、受精卵が着床しやすいように子宮内膜が厚みを増すが、着床が行われなかった場合それが不要となり、はがれおちて体外に排出される」
などと、よく簡単に書いてあるが、「はがれおちて、排出される」というより、身体が全身の力を傾けて「はがして、排出する」のであり、結構パワーの要る作業を行っているわけだから、上記のような症状が色々と出ても、それは全然不思議なことではない。

寝込んでしまうくらい生理痛がひどい人なら、会社を休むこともあるが、いくら生理休暇を取れる会社であっても、普通は何とか頑張って仕事にも行く人が大多数だろう。やっぱり「生理痛です」というのは恥ずかしいし。
そういう意味でも、正直、男性が思っているより、女性の生理は大変である。

一応病気ではないというのもあり、なかなか周りの男性の理解を得にくいというのが、多分一番大変なところなのではないかと思う。

生理痛というのは、排出時に子宮が収縮することで痛みが起きるのだということだが、そう言われたところで、人によって症状がこれだけ違うことの説明にはなっていない。
最後は「体質」ということになる。
婦人科系のことに関しては、どうやら現在の医学でも大したことは分かっていないらしい。だいたいが、陣痛の原因だって分かってないのではなかったか?

結局のところ、お腹周りを中心に下半身を冷やさないようにして、安静にしておくしかないみたいである。

私に関して言えば、痛みというのは殆どない。
が、お腹が重い。お腹の中におもりが入っているかのようで、立ち上がる、歩くなどの作業が、いつもの倍くらいしんどい。眠いし、注意力は散漫になる。
息の切れる運動をしようものなら、呼吸と血液循環の調整が上手くいかなくなり、血の気が引いて脂汗が吹き出し、しばらく立ち上がれなくなる。

生理痛があるからといって、別に元が不健康であるとは限らない。
「気の持ちよう」などということで、解決になるものでもない。

世の男性方に言いたいのは、生理中の女性に「頑張れ」は禁句である。
頑張りようもないところでそんなこと言われた日には、殺意を覚えます。
そして、彼女や奥さんの生理中は、なるべく身体をいたわってあげていただけますよう。
それがおそらくお互いの身の為かと思います。

|

“人類最小最強の敵”

神戸でも大阪でも、マスクが売り切れで入手できない状態だ。
サービス業に従事する人達は、どうやら職場からマスク着用が義務付けられているようで、コンビニでもジムでも職員は全てマスクをしている。
一流ホテルに勤務のうちの道場の兄弟子は、仕方がないので九州の実家から送ってもらったのだそうだ。四国の親戚によると、四国のドラッグストアからもどんどんマスクが消えていっており、どうやら関西在住の身内等の為にまとめ買いして送っているらしいとのことである。

先週、ついに現在勤務中の会社からもお達しがあり、新型インフルエンザの強化策が実施されたので、「毎朝体温を測り、37.5度以上あれば、出社せずまずは府庁や地域保健所の相談窓口に連絡して下さい。出社時に建物に入るときは設置してある消毒薬で手を消毒して下さい。またマスクは義務付けと言いたいところだが、入手が困難であることは分かっているので、“着用推奨”ということとなりますが、お願いします。」とのことであった。

ところで。マスクでもって細菌の侵入が防げているわけではない、というのは意外と知られていないことではないだろうか。

インフルエンザのウィルスは、普通のマスクなんぞ貫通するのだそうだ。
じゃあ意味がないのかというとそういうわけではなく、呼気からの湿気でマスク内がこもることで、体内への侵入を足止めしてくれるということである。

…ということが、『もやしもん』というマンガに書いてあった。(笑)

とはいえ、別にこれはいい加減な知識ではなく、普通の風邪のウイルスにしろインフルエンザのウィルスにしろ、湿度が30%以下になると盛んに増えるというのは事実だから、外出時にマスクを着用し、帰ったらすぐに手洗いとうがいをきちんとすれば、感染対策にはなっているということだ。
海原純子医師によると、インフルエンザウィルスは、約20分で細胞内に入り込み、爆発的に増殖する。だから、細胞内に入り込む前に、人混みから出たらすぐに手洗いとうがいをすることには効果があるのだ、ということである。
またもう一つ、マスク着用には、もし知らずに自分が感染していた場合、咳などによりウィルスを飛び散らせないという目的もある。

だもんで、「なんだ~。マスクでウィルスの侵入を防げるわけじゃなかったのか」と簡単にマスクを放棄してしまうのも考えものということになる。

『もやしもん』の樹教授によると、「インフルエンザは人類最小最強の敵」ということである。確かに処置が不適切であったり遅れたりすると、場合によっては死ぬ病気であり、それで実際にメキシコやアメリカでは死者が出ている。

油断することなく、また不必要に騒ぎ立てるのでなく、冷静に「人類最小最強の敵」に対処したいものである。

もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (2) (イブニングKC (126))

著者:石川 雅之

もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (2) (イブニングKC (126))

|

天然石の不思議?

ここ数年、巷間では数珠のような、あのパワーストーンブレスレットというやつを腕にしている人をちょくちょく見かける。 
実は私も一つ持っている。

このブレスレットは、あるヒーリングサロンでカウンセリングをしてから購入したもの。
ここでは、その人のエネルギーをパワーストーンに置き換えていく「クリスタルリーディング」でその人の状態を鑑定し、それから透視によるスピリチュアルリーディングで未来への指針となる様々な情報を伝えてくれる。

このカウンセリング、ただ喋っているだけのようなのに、ヒーリング効果が絶大で、周りの意見を聞いても、ほぼ例外なくみんな「うきうきと楽しい、前向きな気分になってサロンを出る」と言う。
これだけで終わってもいいんだけど、希望すればカウンセリングの後、その人に必要に応じて天然石を組み合わせ、ブレスレットを作ってくれる。が、こういうわけなので、必ずしもアクセサリーとして可愛いものに仕上がるとは限らない。
私は何度か石の組み合わせの変更調整に行ったが、ローズクオーツだのアメジストだのといったファンシーな石が入ったことは一度もなく、いつも極めて地味で渋い仕上がりとなる。逆に、男性なのに、ピンクとか水色とかの妙に可愛らしいものになってしまう可能性もあるかもしれない。
カウンセリングが三千円、ブレスレットは石の種類にもよるが、三千円~五千円くらいで収まると思う。

このブレスレットの天然石の色が、不気味なことにどんどん変わるんですよね。
スモーキークオーツという濃い茶色の透明な石は、色がどんどん薄くなり、モスアゲートという透明な中に緑の苔模様が入ってる石は、透明部分が白濁してきて苔模様が増えてぎっしり…その他も色々と薄くなったり白濁したりと色々変化が。
作って1ヶ月も経ってないのに、何もしてないのにいきなり紐が切れてブレスレットがバラバラになったという人もいる。

ヒーラーのお姉さんに訊くと、「石が頑張ってくれてるんです」ということだけれど、色々と調整をしつつ、ブレスレットを持ち始めて約1年。人生が良い方向に転がり出してるみたいだから、要らん気を吸収し、足りない所は気を与えてと、陰ながらサポートしてくれてくれてるのかもしれない。

先日テレビを観ていたら、日本テレビの「おネエ★MANS」という番組で、「人気女優がお忍びで通うパワーストーンショップ」というのが紹介されていた。
完全予約制で、客の要望や悩みを聞いてパワーストーンを組み合わせて、その人に合ったオリジナルのブレスレットを作ってくれるというのだけれど、高い!!二万円とか三万円とかしてるよ…。

まあ金銭感覚は人それぞれだから、「二万やそこいらで何か幸運でも舞い込んだらラッキー♪」と、抵抗なくぽんっと払ってしまえる人もいるだろう。それでその人の気が休まり、特別懐が痛むわけでもないのなら、それはそれで構わないと思う。

でも、「パワーストーンブレスってそれくらいの値段がするんじゃないの?それに有名人も通ってるっていうし、やっぱり効果が高んじゃない?」と考えて、頑張ってその金額を払うのだとしたら、それは違いますよ、と言いたい。

そもそも効果が高いとか低いとか、天然石ごときに一体何を期待しているんでしょう?
こういっちゃなんだけど、あれは単なる鉱物(アンバーやラピスラズリなんかは厳密にはミネラルを含んだ“鉱物”ではないけれど)だし。

今もあるのかどうか分からないけれど、私が中学生くらいのとき、何人か周りの女の子がある占い雑誌を購読していた。そこに色々とパワーストーンアクセサリーやチャームの広告や通販のページがあって、よく書いてあったんですよね。
「このペンダントを身につけ始めたら、すぐに素敵な彼ができました!」
「学校での成績が急上昇」
みたいな体験談が。(笑)

「ンなわけあるかい!」と、思わずつっこむ人は、まともな人。
パワーストーンブレスにこのような効果を期待するというのは、新聞の折り込みチラシの「持つと金運上昇、私は宝くじが当たりました!」という体験談を鵜呑みにして、幸せの黄色い財布を買うのと同じようなもんです。(いや、証拠もないのにあの財布の効果体験談が嘘だと決めつけてはいけないのかもしれないけど。でもやっぱりかなり怪しいですよね。で、大概の人は買わない。)

天然石は、貴石にしろ半貴石にしても、その希少価値によって随分値段の幅がある。
前述のテレビで紹介されていたショップで取り扱っているのは、かなり質の良い、美しい原石だと思われるので、値段設定がボッタクリだという気はない。

が、買う方の心理として、宝くじ的嘘みたいな幸運をもたらしてくれるのを期待して高い値段を払うのなら、それは意味のないお金の使い方ですよ、ということだ。

人間には、元々自分で自分を癒す力があるし、本来は睡眠と休息が適切であれば、自分で十分なエネルギーを補填して、生命としてのパフォーマンスを高く保つことができる。どういうことかというと、きちんと直感が働いて自分の行くべき方向が見え、人生を自分の思った方向へ舵取りができるだけの集中力とパワーを持って動くことができるということです。

自分で動かない限り何も展開しないというのは、考えてみれば当たり前の話なのだが、人間というのは結構怠け者なもので、都合の良い話があれば、つい頼りたくなってしまうんですよね。少なくとも、私は怠け者なので…。(^_^;)

面倒臭いけど、欲しいもんがあれば色々と自力で動いていかないとどうしようもない。
が、長い人生、時として波長が低くなってしまうとき、いつも通りの調子で自分を回復させられない時期というのもある。そういうときには、ヒーラーなり何なり、他人の手助けを借りてもいいし、特に辛くなければただ黙々と時期が過ぎるまで待っていてもいい。で、天然石にもある程度、足りないところを補ってサポートしてくれる力があるらしい、というくらいの付き合い方が一番適当なのではないかと。

怠け者根性から過剰な期待をして、要らんお金を使う人がいないことを祈りたい。(笑)

|

What is Intuition?

直感というと、どういうことを言うのか?

例えば競馬で当たりそうな馬が分かる、というのも直感の一つだろう。
病院では異常はないと言われたけど、どうも我が子の様子を見てると普通ではなく、再度別の病院で検査をしてもらったら重大な病気が発見された、というのも「母親の直感」というやつだ。

英語の"intuition""sixth sense""gut feeling"などの訳として、普通は「直感」という語が充てられる。
"sixth sense"というと、映画の影響もあり、幽霊が見えるというような、かなり「霊感」に近い能力を想像する人も多いと思うが、勿論そういった感覚も含まれるにしても、元の英語の意味としては、"intuition" や"gut feeling"と同義だと思って良い。

この"intuition"に関し、カナダのトロント、ヨーク大学のマルコム・ウェスコット教授が面白い見解を示している。

彼の研究チームがある実験を行った。
何人かの人にある問題を解決してもらうのだが、問題を解くのに必要な情報を全ては与えない。
殆どの人は単なるあて推量を行い、当然ながら解答は間違ったものだった。
が、何人かの人は正しい解決方法を導き出した。
どうやら、彼らは自分の記憶の中に散らばる様々な知識や経験を無意識にピックアップして、それとウェスコット教授が与えたわずかな情報とを組み合わせ、正しい答えを引き出したようなのである。

教授によると、各人が内に持っている知識や経験が、実は"intuition"のキーとなる要素だという。

「それって、単に過去の経験を踏まえて活かすってことでしょ?そんなのが直感?」と思うかもしれないが、確かに意識レベルでも、このような作業は行われている。
しかしながら、我々は日常生活において、数多くの複雑な判断を、無意識に過去の知識や経験を用いて―本人も全くその知識を使っているという意識すらなく―行っている。

それがもう少し端的に現れる例としては、例えばある種の分野において、突然びっくりするような優れたアイディアを思いついたり、画期的な解決方法を編み出したりする人がいるでしょう?
数学者が、どこでそんな仮説を思いついたんだ、というような、どこからともなく神の声のようにピンときた仮説から、それを証明する公式を導き出したりとか。

それを「才能」と呼ぶ人もいるだろう。
そしてその才能とは、"intuition"によって顕在化するというわけだ。
才能のある分野に於いては、人は記憶の中に蓄積された様々な知識や経験の中から、一見全く関係も繋がりもないと思われるものを、"intuition"の力によって見つけ出し、それらを繋げ、ある結論へ導くことができる。その才能がない人から見ると、それは神業のように思えるかもしれない。

ある人は、ひとたびブラックジャックやポーカーのテーブルにつくと、周りの人の微妙な表情、雰囲気などを読み取り、カード並びを見て、勝負所を正確に掴んで外さない。
ある人は、経営の危機にあっても、ビジネス状況や流れを読み、適切なアイディアを出して事業展開の方向を変えることで、更なる飛躍を遂げる。
また別の人は、転職したら、瞬時にそこの組織構造やメカニズムを把握し、その会社等の抱える問題、あるべき方向、そこで自分がするべきことを即見出し、業績をあげる。

一方で、例えば仕事場などで、ある問題解決にあたったあと、別の似たような問題が再度起こったとき、不思議なくらい応用が利かない人っていませんか?
これは先ほどと逆で、ある種の事柄に全く"intuition"が働かない人がいるということだ。
普通は特に才能があるわけでなくても、意識レベルで学習を行うことで、ある程度応用できるようになるものなのだが、ごくたまに全くそれができない人というのがいる。
こういう場合、上司は怒っても仕方がない。
その人は、別に勉強不足とかさぼっているとかで学習してくれないのではないし、本人もそういう事柄における"intuition"が欠如している人間だと自覚しているわけではない。欠如している以上、いくら説明されても事例Aと事例Bの類似性や繋がりについて全く理解ができず、それはもう仕方のないことなのである。
「理解できない」というと、意識レベル、マインドレベルの話になってしまうから、この場合はどちらかというと"unable to realise"、或いは「腑に落ちない」と言った方が正確かもしれないが。

全般的に"intuition"を使うのが元々得意な人、不得意な人というのはいると思うが、人間、だいたい一つくらいは自分の"intuition"が労せずスムーズに働く種類のことがあるものである。

そう考えると、いつまでたっても結果が出ないところでグズグズしているよりは、適当なところで見切りをつけて、自分の"intuition"が働く、得意とする分野を探す方が、建設的で楽しい人生を送れるかもしれない。

見極めのポイントは、「自分が楽しい」「自分がエンジョイできる」かどうか。
特に仕事となると、毎日のことだけに嫌なことも時として起こるかもしれないけど、適性のあるところでは、どれだけ仕事がきつくても、あまり苦にならないものです。

楽しいことは、あなたの"intuition"が働く分野だと考えていい。
"intuition"を活かして、逆に苦しいことや辛いことはやめてしまおう♪

|

For your own sweetheart

THE BIG ISSUE Japan 101号の巻頭インタビューはマドンナだった。
アフリカのマラウイ共和国のエイズ孤児をテーマにしたドキュメンタリー映画『I am because we are』に関連したインタビューである。

マドンナがアフリカの孤児を次々と養子にしているということは、雑誌などで何となく見聞きしてはいたけれど、それがマラウイ共和国でしかもエイズ孤児だったということは、この記事で初めて知った。

このインタビューでマドンナは、

「(80年代初め、ミュージシャンだった友人が)HIVポジティブで、だけど最初、私たちにはそれがどんな病気かわからなかった。彼が急にやせ衰え始めて、何が原因なのかわからなかったの。
それから病気になる人が急にどんどん増えてきて、事態をみんなが知ったときは恐怖が広がったわ。そうして、ようやくその病気に名前がつけられて、世の中の人もそれがどういう病気であるかを知るようになると、同性愛者たちは差別されるようになり、社会の中で迫害され、エイズという病気は恥ずべきものだという烙印を押された。」
「アメリカやヨーロッパでは、治療薬を手に入れたり、エイズに関する教育が受けられるようになってきたわ。だから、エイズはある程度までは解決したと言っていいわね。」
「でも今アフリカに行くと、デジャヴみたい。あのときのことをもう一度体験しているような気がするの。」

マドンナの言っていることは正しくて、アメリカや欧州各国では、HIV及びエイズに関する教育がかなり行き渡ったおかげで、新規感染者は近年減少傾向にあるということだ。

数年前、テレビ東京だったか、ともかくテレビでHIV及びエイズに関するドキュメンタリー番組をやっていた。
ここでもマドンナの発言どおり、「いわゆる先進各国では教育が行き渡った為、新たなHIV感染者数は減少傾向に転じている」ということを言っていた。
そういえば、以前付き合っていたあるヨーロピアンの男性は、コンドームなしでしてしまったときは必ず検査を受けて確認すると言っていた。私も実は、パートナーが変わるたびに、一応確認の為、検査を受けている。

ところが、先進各国の中で日本だけは増加の一途を辿っているのだそうだ。

この番組は、六本木で主に若者向けに、匿名での無料HIV検査を行っている医師への取材を中心とした、日本のHIV及びエイズの現状の報告と警告といった内容だったと思う。この検査では、1時間程度で結果が分かり、もし陽性であることが分かった場合は、その際の指導も行っているということだったというように記憶している。

HIVに感染しても、治療を続ければエイズが発症することなく、普通の人と同じに生きていけるし、エイズの治療薬は月15万も20万も掛かるが、現在は障害者認定が受けられ、そうすると1割程度の負担で済むようになるとのこと。
が、若年層の感染者は、障害者認定の申請をすることで親にばれるのを嫌がり、手続きをせず、高額な治療費を捻出する為に、風俗業などに飛び込むことが多々あり、またそれが問題なのだとも。

また、特定の彼氏以外と関係は持ったことがなく、基本的にきちんとコンドームも使用していたのだが、一度だけ、コンドームを切らしていたのでそのまま事に及んだら、それで感染してしまった、という女性に事例が紹介されていた。
だから、不特定多数の人と関係を持ったり、ドラッグの回し打ちをしたりといった特殊なことをしなくても、危険はあるんですよ、と。

この番組を見てから数年。
日本のHIVに関する状況は今はどうなっているんだろう、と厚生労働省の昨年度の調査を見てみたら…。
変わらず増え続けているようですね。順調に右肩上がりで。
商売人なら売上のグラフが右肩上がりだったら嬉しいでしょうが、これはいただけない。

2007年1年間でのHIV感染者は、1082人。エイズ患者と合わせると1500人、対前年比で+142だそうです。恐ろしい状況です。
献血の血液に含まれる陽性の割合も、やはり増え続けているということ。
前述のテレビ番組での警告は、殆ど効果を発揮していなかったことが判明。

実際周りを見てみても、「セックスをする限り、誰にでも感染の危険がある」ということを認識している人は殆どいないように思える。はっきり言って、意識が低すぎると思う。

「私は別にドラッグなんかやってない」「不特定多数の人と関係を持ったことがない」「僕の彼女は(私の彼氏は)遊んでいるタイプではないから」と安心して、他人事だと思っているのだろうが、そんなものが陰性であるという理由にはならない。

嫌なことを言うようだが、「よくそんなに相手を無条件に信じられますね」と言いたい。
なるほど、あなたの彼女は真面目で特定の相手意外とセックスはしなかったかもしれない。が、彼女の以前の男達は?例え彼女に対しては誠実であったとしても、過去に遊んだことが一度もなかったなんて確認のしようがないでしょう?或いは、彼女自身だって、過去にちょっと出来心で一夜だけの、といった経験が一度くらいはあったかもしれない。が、そんなことは勿論彼氏には言わない。

厚生労働省の予測では、2010年までに国内での感染者は50,000人に達するとのこと。
テレビ番組でもやっていたように、自分が感染しているとは知らず、パートナーを感染させてしまったという悲劇的な出来事が、ここまでの感染拡大を引き起こしている一因となっている。知らずに、ということでは母子感染も含まれるだろう。

セックスをする限り、誰にでも感染の可能性はある。

これを認識して、検査を受けていない限りは自分が陰性だとは思わないことだ。

各保健所で匿名・無料で検査は行われている。
東京、大阪等の大都市では、週末に1時間程度で結果の分かる検査を、同じく匿名・無料で実施しているところもある。

陽性であっても、治療を受け続けていれば普通に生活もできるし、コンドームを使用すれば、セックスだってできる。
ちなみにオーラルではどうかというと、性器対性器よりは感染率がぐっと低くはなるが、ゼロではないとのこと。

この前公共広告機構のCMで、GLAYのボーカリストがHIV検査を勧めているのを見た。
感染者が増え続けているという証拠だろう。

あなたの今愛する人、将来愛することになるであろう人を悲劇に巻き込まない為にも、全ての人に、一度は検査を受けていただきたいと思う。

|

有効な高HDL血症対策?

健康診断の結果が来た。

特に問題は何もなく、極めて健康。
まあ30代だったら、まだ問題なしで当然といえば当然か。

うちの父親は「高HDL血症」で、30歳過ぎからずっとHDLコレステロールが高い。
中性脂肪もLDLコレステロールも血糖値も正常値で、痩せ型。
飲酒も日常的にはなく、外食も殆どなく、油ものを食べ過ぎていることもなかった。
なのに何故かHDLコレステロール値だけが高い。
ずっと定期的に病院に通っていて、薬を飲んでいるけど、ずっと通ってるってことは、薬を飲んでもそれほど下がっているわけではないようである。

私も似た体質のようで、30歳を過ぎてからHDLコレステロールが基準値を超え始めた。同じく痩せ型で、食事の質には大変気を遣っており、よく運動もしているのだが。

HDLコレステロールというと、一般的には低い場合に問題視される。
これが低いと動脈硬化になりやすい、ということで、メタボリック症候群の検査基準の一つにもなっている。

が、高過ぎると何か悪いのか?或いは別に問題はないのか?

一応「基準範囲」というのがあるだけに、そこを逸脱していると気になるのに、毎年毎年、健康診断をしても「基準より高い」というマーキングがされているだけで、高ければどう悪いのか、どのような対策をしたらいいのか、ということは一つも教えてくれない。
で、「検査しっ放しだったら、意味ないじゃないか!annoy」と立腹しつつ調べてみると。

「CETP欠損症」

どうもこれが関係しているらしい。
「コレステリルエステル転送タンパク(CETP)」という酵素が、遺伝的に欠損していて、これが原因でHDLコレステロールが高くなる。そうなると、HDLコレステロールの数は多くても、本来の「末梢組織に過剰に蓄積したコレステロールを取り去って肝臓に運び、処理する」という役目を果たしてくれず、却って動脈硬化を起こしやすいかもしれない、ということである。

日本人の1%くらいがこの体質らしいのだけれど、この間たまたまこの話をした友人(彼女もよく運動をし、痩せている)が、「実は私もHDLだけが高くて」と言っていたから、意外といるもんなんですね。

CETP欠損症というのは、日本で発見され、日本人やアジア人に見られる症状らしいのだけれど、まだ充分には研究が進んでおらず、治療方針は元より検査手段すらもまだ確立されているわけではないらしい。
また、CETPが欠損していることによる動脈硬化への影響も、まだまだ議論があり、上記の事柄もまだはっきりしているわけではない。
従って、高HDL血症と言われても、現在のところ、やはり対処の仕様がないのが実情のようだ。

詳しい説明は下記サイトに。

http://www.furano.ne.jp/utsumi/lipid/qa.htm
http://www.livalo.com/f/11/11_02.htm

ところが。
何故か今年は正常になってたんですよね、HDLコレステロール値。

食生活は特に今までと変わらない。
日常生活からは基本的に砂糖、化学調味料は追い出し、野菜中心で、肉・魚・卵は、いずれかを週1回程度、レッドミートとなると月に1回くらいしか食べない。炭水化物も決して多くはなく、アルコールも週2回程度。チーズ、バター、ヨーグルトは食べるけど、牛乳は避けている。
運動はというと、合気道のお稽古は、ずっと週に1~2回くらい。

が、昨年と違うことが一つあった。
それは、ジムでの筋トレとランニングを追加したこと。

もしかして、このランニングに効果が?

週2回くらいとはいえ、150~160くらいの心拍数で40分~60分走り続けて、その間激しく動脈を動かしてるわけだから、血中のコレステロールは吹っ飛びますよね。

こうなるとCETPが欠損してるのかどうか、それと高HDL血症と関連しているのか、段々分からなくなってきますが、とりあえず病院で出された薬を飲んだってあまり効かないようですから、高HDL血症の方は、薬をやめてランニングを始めるといいかもしれません。

あ、高齢の方は心臓発作を起こすとえらいことですので、あまりお勧めしませんが。
ウォーキングくらいにしとかないと駄目かもですね。(^_^;)

|

がっちがち…

8月末、急に涼しくなり、ロンドンにいる友人にも「毎年、ノッティング・ヒルのカーニバル(8月の最終日曜&月曜に開催)が終わると途端に秋めいてきてたけど、日本もそんな感じだよ~。」などとメールしたとこだったのに、また蒸し暑さが復活。

で、気候のせいなのか何なのか、昨日久しぶりにがっちがちで寝込むほどの肩凝りに。
肩凝りというか、左半身が腰から首まで固まってしまい、頭痛がひどくて気分が悪く、本当に何もできない。
寝込んだといっても、寝転がってるのがまだ一番楽な姿勢だからで、かといって右を向いても左を向いても気分が悪く、寝つくこともままならない。
当然食欲はゼロで、何も食べられない。

こればっかりは我慢しててもどうしようもないので、いつもお世話になっている整体の先生に電話をして、急遽予約を入れてもらい、1時間かけてしっかり揉みほぐしてもらうと、とりあえず頭痛と気分の悪さは解消。flair
ここまでほぐれると、あとはお風呂にゆっくりつかって、ストレッチなど運動すると、自力での回復が可能。

普段は肩凝り症ではないのだけれど、たまーにこのようなことになる。
最初に経験したのは、以前ソフトウェア会社の開発部に勤めていたときで、何せオフィスには機械が多く男性も多く、その上外国人もいたせいで、冷房が無茶苦茶きつく、座りっ放しの仕事だったことが原因。

オフィスも寒いのに、家に帰ったら帰ったでやたらと冷房の温度を下げたがる夫や彼氏がいて、体調を崩している女性は毎年結構いるのではないかと思います。

ちなみに、ここを乗り切るポイントなのですが、

・夏場でも、ちゃんとバスタブにお湯をためて、ゆっくりつかること。
・暑いからといって、シャワーだけで済ませてはいけません。
・お風呂には、可能ならアロマバスオイルやバスソルトを入れて、リラクゼーション効果を高め、上がったらできるだけ何もせずに、すぐ寝る。

単純なようですが、これが結構重要です。
お風呂は、思っているよりずっとリラクゼーション効果が高く、強ばった筋肉がほぐれます。

まだまだ9月は残暑がきついらしいので、何とか残りの暑い日々を乗り切らないと!rock

|